高卒認定 飛び級はできるか

高卒認定 飛び級はできるか

ソチ冬季オリンピックで活躍した高梨沙羅選手が、高卒認定をスクール入学後半年以内で取得し、日体大に「飛び級」で合格したというニュースは多くの人を驚かせました。
高卒認定試験は、集中して勉強をすれば最短3ヶ月で合格できると高卒認定予備校は触れ込んでいますが、それを正に地で行く高梨選手の高卒認定合格のニュースは多くの高卒認定試験受験者には希望となりました。
さらに、17歳で大学に飛び級入学したということは、スポーツ界のみならず教育界や社会的にも今後波紋を呼びそうな勢いとなっています。

 

もっとも、飛び級の制度は、日本でこそ珍しいケースとなりますが、諸外国では当たり前となっています。
そもそも飛び級とは、成績が優秀な生徒を、本来の学年を飛び越えて、上の学年や学校で学習をさせてもっとその能力を開発して行こうという制度です。
現在日本では、小中学校では法的に飛び級は難しく、また高校でも同様に考えられているため、飛び級が存在し得るのは大学などに限られます。
また、大学とは言っても、全ての大学、学部・学科で飛び級制度が用意されている訳ではなく選択は限られているのが現状です。

 

ところで高卒認定試験は、受験資格はありません。
受けようと思えば誰でも受けられるのです。
しかし、その合格証が有効になって進学や就職に活かしたり、各種の試験の受験資格を満たすようになるには、満18歳の誕生日を待たなければなりません。
どんなに低い年齢で受験して合格したとしても、満18歳にならなければ直接の利用価値は無いのが高卒認定なのです。
従って、高校1年生の半ばに高校を中退し、11月の第2回試験で全科目一発合格となっても、同級生が高校2年生の時に一足先に大学や専門学校に入学するというのは、ごく限られた学部や学校に限ってのみ考えられるに過ぎません。

 

高梨選手も、飛び級制度が認められている大学の学部に、どちらかと言えば特別に入学できると考えられます。
まだまだ日本では一般的ではないのです。
ただし、高梨選手の効果もあって、今後、議論が深まって行く様相を呈していることは確かなようです。